<J2:松本1-0北九州>◇第3節◇17日◇松本

 反町山雅が、待望のJリーグ初勝利を挙げた。松本がホームで北九州を撃破。前半19分のDF飯田真輝(26)のゴールをチーム一丸で死守した。開幕3試合目での初白星は、新任の反町康治監督(48)への9日遅れの誕生日プレゼントとなった。

 後半ロスタイム。アルウィンに、チームスローガン「ワンソウル」の大合唱がとどろく。試合終了の笛は大歓声にかき消された。松本に、新たな歴史が刻まれた瞬間だった。

 前半19分、左CKをDF飯田が豪快なジャンピングヘッドでたたき込んだ。「いいボールが来たんで、後は決めるだけだった」。この一撃で勢いづくと、前半だけで10本のシュートを放ち、何度もゴール前に攻め込んだ。後半は連係ミスが目立ち危ない場面もあったが、GK野沢も好セーブを連発。全員が一体となって、歓喜の瞬間を迎えた。

 東京Vとの開幕戦は0-2で惨敗。前節山形戦も1度は追いつく粘りを見せたが、勝利につながらなかった。練習試合では勝てるが、本番で結果が出ない。反町監督は「正直、僕もつらかったところもあった。やってきたことが間違ってなかったということで、少しホッとしています」と素直な心境を明かした。

 48歳の誕生日を迎えた今月8日。練習後、選手やスタッフからカラーコーンなどにためた水をかけられた。JFL時代から続くクラブの伝統儀式。対象が鬼の新監督でも、容赦はなかった。教え子たちの“愛情”に、寒空の下でずぶぬれになった指揮官はうれしそうだった。

 自慢の一体感でつかんだ1勝。それでも、反町監督は「今日できて明日はできないじゃダメ。ゲームをやりながら徐々にスキルアップしていく」と浮かれない。次節から愛媛、水戸とのアウェー2連戦。戦いは始まったばかりだ。【由本裕貴】