<J2:東京V0-1横浜FC>◇第41節◇4日◇味スタ
横浜FCが東京Vを下し、昇格の可能性がある6位以内を確定させた。後半33分、FW田原豊(30)のヘディングシュートで決着。タイで開催中のフットサルW杯で奮起するFW三浦知良(45)に負けじと3連勝し、最終節(11日=対岐阜)で自動昇格権の与えられる2位を狙う。
カズさんのいない間に、昇格の可能性を消すわけにはいかない-。その思いで団結する横浜FCイレブンは強かった。後半33分。MF高地系治(32)が中央付近から蹴ったFKを、田原が頭でとらえる。ボールはクロスバーに直撃し、GK土肥の背中に当たってゴールラインをギリギリ越えた。「大事な試合で決められてよかった。まだ自動昇格も狙えるし、この勝ちは大きい」。殊勲の決勝弾にも淡々と答えた。
遠くタイの地で体を張るカズの雄姿に胸を打たれた。1日に行われたフットサルW杯のブラジル戦。チームでテレビ観戦することはなかったが、翌日以降の報道で活躍を確認した。代名詞でもある「またぎフェイント」に積極的なシュート。何より、何度転んでも立ち上がる姿から“無言のメッセージ”を受け取った。「カズさんの代表へのあこがれも僕らはよく知っているし、心が熱くなる思いで見ていた。向こうで安心して戦ってもらえるように僕らは勝つだけ」(田原)。出発前に「僕の心はここにある」とチーム愛を口にして旅だったキングを安心させる3連勝。3~6位に与えられるプレーオフ出場権を獲得した。
11日の最終節岐阜戦(ニッパ球)に勝てば、京都、湘南、大分の結果次第では自動昇格も夢ではない。「笑われるかもしれないけど(順位が下位から)半分に上がってきた時から一番上を目指してきた。選手が本気で受け止めてくれたからここまで来られた」。山口監督のもくろみ通りに勝ち上がってきた。チームの願いはただ1つ。「カズとともにJ1昇格」だけだ。【湯浅知彦】



