清水は鹿児島キャンプ7日目の8日、FCソウル(韓国)と練習試合(50分×2本)を行った。1本目の23分、FW伊藤翔(24)が2戦連続得点となる先制点を決め、主力組が出場した1本目を1-0の“勝利”に導いた。清水4年目を迎えたストライカーが、目標の「開幕スタメン」に向けて1歩前進した。試合は、合計1-1の引き分けに終わった。

 右FWで先発した伊藤が、ゴール前で輝きを放った。1本目の23分、左クロスにFWバレー(31)が競り合ったこぼれ球を拾うと、左足を振り抜きゴールネットを揺らした。この豪快な1点で主力組は1-0の勝利。予定通りの50分間のプレーで結果を残した伊藤は「逆サイドからのクロスに対して得点を取れる位置にいることが大事。良いタイミングで入っていけたし、結果になって良かった」と、笑顔で振り返った。

 今季の目標として公言する「全試合出場・2桁得点」に向けて、着実に準備は進んでいる。5日の水原三星(韓国)戦では、GKのパスをカットして1得点。アフシン・ゴトビ監督(49)が要求し続ける「前線からの守備」を体現すると、この日も昨年Kリーグ王者から2戦連続得点となるゴールを奪った。好調を維持する伊藤に、ゴトビ監督も「韓国の強豪を相手に45分ずつのプレーで2点を取るのは簡単なことではない。昨季まではシーズン中に結果を出せずに苦しんできたが、今は結果を残すだけの成長と精神的な強さもある」と、高く評価した。

 ここからが本当の勝負だ。MF石毛秀樹(18)やFW白崎凌兵(19)ら、FW陣の定位置争いは今後、さらに激しさを増していく。伊藤は「掲げる目標を達成するためにも、まずは開幕スタメンを取らなければ始まらない。まだまだ改善する部分はたくさんあるし、FWとして目に見える結果を残し続けていきたい」と、視線を先に向けた。現状に満足することなく、アピールを続けていく。【前田和哉】