<J1:大宮2-2清水>◇第1節◇2日◇NACK

 清水が後半残り25分から2点差を追いつき、引き分けた。MF石毛秀樹(18)が、クラブリーグ最年少得点記録を約1カ月更新する18歳5カ月9日でのリーグ初得点で勢いがつき、後半39分にはDF内田健太(23)が同点となるFKをねじ込んだ。

 アウェーで迎えた開幕戦は、清水イレブンが粘って粘って貴重な勝ち点1をつかんだ。2点差を追いついて、大宮に引き分け。6年ぶりの白星とはいかなかったものの、アフシン・ゴトビ監督(49)は「同点に追いついた後も満足せずに勝ち点3を取りにいった。チームが非常に団結している」と選手をたたえた。

 0-0で迎えた後半11分、DFカルフィン・ヨンアピン(26)のオウンゴールで先制点を献上。「最初の1点が重要」と、選手がポイントに挙げていた先制点を失うと歯車が狂った。同20分には、再び右サイドを崩され、追加点を許した。

 残り25分で2点差。この厳しい状況を全員ではね返した。ゴトビ監督は同25分、FW瀬沼優司(22)とDF内田を投入。システム4-3-3から4-4-2に代え、攻撃時には両サイドMFも最前線に入り“4トップ”で反撃を開始した。

 同29分に、ゴール前のこぼれ球をMF石毛が押し込み、1点差。石毛のクラブリーグ最年少得点記録を約1カ月更新する18歳5カ月9日でのリーグ初得点で勢いは加速。同39分には、DF内田がFKを直接ねじ込んだ。

 試合後、ゴトビ監督は「今日のようなスピリットを継続させていきたい」と力を込めた。内田は「負けなかったことはチームにとってかなり大きかったと思う。この引き分けを全員で勝利につなげていく」。9日に横浜を迎え撃つ、ホーム開幕戦での勝ち点3獲得を誓った。【前田和哉】