<J2:愛媛3-1山形>◇第1節◇3日◇ニンスタ
山形は守備の不安を露呈して3年連続の黒星スタートとなった。前半終了間際にCKから失点。後半開始直後にFW山崎雅人(31)のゴールで追いついたが、5分後に再びCKから追加点を許した。攻撃面ではキャンプから徹底してきた形でチャンスを作っただけに、課題と収穫が浮き彫りになった。
1失点目のリプレーを見ているようだった。同点に追いついた直後の後半8分、愛媛の右CKから中央のDF浦田をフリーにさせ、簡単に頭で決められた。GK清水は「ニアでつぶれて(中央に)そらしてくるのはわかっていた。でも2回やられたのは、甘い部分があったからだと思う」。警戒していたセットプレーで失点を重ねたことに、悔しさをにじませた。
ハーフタイムの指示でも修正できなかった。奥野僚右監督(44)は前半終了間際の失点で「先にボールに向かうこと」を再確認。しかし、またもマークがズレた。DF石井は「マンツーマンで守ったのにやられた。もっと集中しないといけない」と唇をかむ。逆転を目指した直後の2失点目で、勝負は決まった。
攻撃面では確かな手応えをつかんだだけに、追加点だけは防ぎたかった。前半から前線の選手が動きながらスペースを作り出す形を披露。山崎の同点ゴールも、中央のMFロメロ・フランクが作ったスペースに右サイドの山田が走り込み上げたクロスから生まれた。フランクは「3人目の動きで完全に崩せた」。監督も「意図する攻撃の形は出せた」と内容を悲観していない。
昨季終盤もチャンスを作りながら決めきれず、先制されてリズムを失った。今季の開幕戦も同じような負け方。それでも監督は「失点は引きずらず、(攻撃の)フィニッシュの部分でもうひと工夫したい」と守備の修正は可能と考えている。セットプレーの怖さを思い知らされた開幕戦を無駄にしないためにも、次節のアウェー福岡戦では結果が求められる。【鹿野雄太】



