<J1:横浜1-1甲府>◇第8節◇27日◇日産ス

 甲府DF青山直晃(26)が、ロスタイムの“後半50分”に意地の同点弾を決めた。セットプレーからのゴール前の混戦で1歩抜け出し、バーの跳ね返りを頭で入れた。試合後は「同点ゴールだから、そんなに喜べなかった」と言ったが、ゴールの瞬間は仲間と抱き合い、得点を喜んだ。

 横浜ではレギュラーの座をつかめないまま、今季から甲府に移籍した。前日(26日)は、古巣との対戦を意識しすぎて体が異常反応し、37・4度の熱が出た。「絶対出たかったマリノス戦に風邪で出られないことだけは避けたかった。絶対半日で治すと思って、気合で治しました」。

 前日の夕食とこの日の朝食はのどを通らなかったが、試合前の軽食時にパスタ2杯、おにぎり1個を食べられたため、城福監督からゴーサインが出た。相手DF中沢から「今日のような高いパフォーマンスを毎試合続けること」とアドバイスされ、さらなる飛躍を誓った。