J2山形が、1年4カ月ぶりの「みちのくダービー」で仙台を圧倒した。24日に仙台市内で行われた練習試合(45分×2)で合計3-1の快勝。序盤から主導権を握り、1本目の18分に故障明けのFW山崎雅人(31)が先制点。20分と46分にはMFキム・ボムヨン(22)が2ゴールを挙げ、1本目で試合を決めた。
培ってきたチーム力を見せつけた。山形の先発11人は、全員が今季公式戦に出場した経験を持つ。練習からレギュラー争いを繰り広げるメンバーは「立ち上がりから自分たちで仕掛けていこう」と声をかけ合ったというとおり、仙台に激しくプレスをかけ続けた。全3得点は狙い通りに高い位置でボールを奪い、空いたサイドを突いたもの。奥野僚右監督(44)は「全体として1つの生き物のように動ける時間が長くなってきた」とJ1相手にも球際で競り負けず、山形のサッカーを繰り広げたことを評価した。
精神面でも上回った。序盤から両者が激しくぶつかり合い、イエローカードが出るほどの熱戦。それでも、普段は闘争心をむき出しにするボムヨンは落ち着いていた。2点ともゴール前で受けたボールを冷静に流し込み「普段からイメージを持って練習してきたおかげ」と成長を証明。スピードやフィジカル面でも全く見劣りしなかったが「パス回しなど細かい部分では差があった」。初の格上との対戦で得た課題を、今後の飛躍につなげるつもりだ。
試合経験のない若手を多く起用した2本目こそ仙台にペースを握られたが、チャンスも多く作った。山崎は「いい相手に、全体が前向きに戦って結果を残せたのはよかった」。奥野監督も「相手陣内にボールを持っていける時間が増えた。いい1日になった」と手応え十分。次節(30日)水戸戦でリーグ戦の半分が終わる。勝負の後半戦へ向け、確実に底上げができていることを証明した。【鹿野雄太】



