<J1:仙台0-2広島>◇第17節◇17日◇ユアスタ

 勢いの差は歴然だった。仙台がホームで広島に完敗した。前半12分にセットプレーから先制を許すと、わずか1分後にもカウンターを食らって追加点を献上。リーグ戦ここ8試合負けなしと好調の広島の前に、守備陣がいとも簡単に切り裂かれた。リーグ戦は10位で折り返し。次節31日の甲府戦までに、攻守にわたる課題を少しでも改善していきたい。

 立て直しにメドが付いたはずの守備が、もろくも崩れた。前半12分、左CKをニアサイドでFW石原に合わせられて失点。わずか1分後には、鋭いカウンターの前になすすべなく、元仙台のFW佐藤に追加点を許した。日本代表に選ばれたGK林をもってしても、防ぎようがなかった。

 早すぎる複数失点に加え、攻撃も手詰まり。前日16日、手倉森監督は「駆け引きが多く見られるゲームになる」と話したが、2点を先行されてはなりふり構ってもいられない。前半41分という異例の時間帯でDF蜂須賀に代えてFW武藤を投入。FW赤嶺を下げ、MFヘベルチを入れたのも後半11分。土壇場で追いついた13日の磐田戦と同じカードを次々に切った。

 しかし、ゴールに迫っても肝心のフィニッシュの精度を欠いた。武藤は力みを隠せず、ヘベルチのミドルシュートは枠を捉えられない。ホームでの2点差以上の敗戦は今季初めてだった。ルーキーながら奮闘してきた蜂須賀は、ここに来て消極的なプレーが目立ち始めた。エース赤嶺もナビスコ杯を含めて9試合ゴールなしとトンネルを抜け出せないでいる。昨季優勝を争った相手に、厳しい現状を突きつけられた。【亀山泰宏】