<J3:町田3-0藤枝>◇第1節◇9日◇町田

 J3開幕戦で、藤枝イレブンは精彩を欠いた。敵地で町田に完封負け。試合後、選手はぼうぜんと立ち尽くした。DF奈良林寛紀主将(26)は「球際を含め、すべてで戦えていなかった。情けない試合をしてしまった…」。サポーターへ頭を下げると、大粒の悔し涙を流した。

 試合開始わずか25秒で先制点を許すと、すべての歯車が狂った。DFラインが必要以上に下がり、敵陣へボールを運べない。ミスも目立ち、前線へのパスはロングボール一辺倒。前半37分まで、チャンスらしいチャンスはほぼなかった。

 後半に入っても状況は変わらない。同8分、12分と立て続けに失点。センターバックに起用していたFW満生充(24)をFWに上げた同20分以降は何度かゴールに迫ったが、無得点に終わった。満生は「立ち上がりの失点がすべてを物語っていた。どこか浮足だっていたと思う」と厳しい表情で振り返った。

 次戦はホームでU-22選抜と対戦する。試合後は選手だけで緊急ミーティングを開いた。奈良林主将は「情けない試合はできない。練習から雰囲気を変えて良い準備をしたい」とチームの思いを代弁し、顔を上げた。【前田和哉】