<J1:横浜1-3鹿島>◇第5節◇29日◇日産ス

 MF柴崎岳(21)から3点が生まれ、鹿島が首位を守った。0-1の後半9分、中盤のパス交換でMF土居の同点弾の起点になると、同35分にMF野沢へ浮き球パスを送って決勝ボレーをアシスト。42分には今季初ゴールを挙げた。駆け引きでDF中沢の右をまず狙い、1度下がってから目の前を通り直し、密集の左へ抜けた。「オフサイドになりづらい」と冷静に判断し、衰えない運動量で実行に移した。

 4月7日にA代表国内組合宿が始まる。「いま知った」と笑ったが、W杯へのラストチャンスと自覚する。昨夏の東アジア杯を、嘔吐(おうと)を伴う体調不良で参加辞退。「そこでチャンスをモノにした選手もいる。惜しいことをした」と言うように、同じボランチのMF山口蛍(23=C大阪)がブレークした。ただ「後悔はなく、あの時のことは消化できた」と切り替えた。首位を走るクラブで輝けば、おのずと代表も見えてくる。