<J1:広島1-1清水>◇第13節◇10日◇Eスタ
清水は広島と引き分け、連敗を3で止めた。1点を追う後半7分、MF竹内涼(23)のパスからFWノバコビッチ(34)が右足でネットを揺らした。助っ人の今季6点目となる同点弾をきっかけに、2試合連続でシュート本数が1桁だった攻撃陣が復活。後半だけで8本を放つなど最後までゴールに迫った。勝ち越し点こそ奪えなかったが、アウェーで勝ち点1を獲得。中断前最後のリーグ戦となる次節神戸戦(17日、アイスタ)に向けて、一定の手応えをつかんだ。
紫一色に染まった敵地・Eスタで清水が復活の兆しを見せた。1点を追う後半7分。自陣深い位置でパスを受けた広島MF森崎浩をFW大前元紀(24)が猛追。スライディングでボールを奪うと、MF竹内のパスに抜け出したノバコビッチがGKとの1対1を冷静に決めた。
前線の守備から生まれた貴重な同点弾だった。大前は「シュートカウンターからの得点。チームがやろうとしていることが形になったことは良かった」と言った。チームが追い求めてきた1つの戦術が結果に表れた。その後は、第11節鳥栖戦から2試合連続でシュート数が1桁だった姿がウソだったかのように躍動した。
同26分、DF吉田豊(24)のクロスを頭で合わせたノバコビッチのシュートがバーを直撃。28分には、DF平岡康裕(27)の攻撃参加から大前。終盤の42分にも、FW高木俊幸(22)の右クロスに、再び大前が飛び込みゴールに迫った。
決勝点は奪えなかった。「4-1、5-1にしなければいけない試合。相手に敬意を払いすぎたのかもしれない」と話すノバコビッチをはじめ、選手はそろって反省を口にした。ただ、放ったシュートは後半だけで8本。連敗時からの変化は確かだ。
ホームで迎える次節神戸戦は、中断前最後のリーグ戦だ。MF杉山浩太主将(29)は「こういう引き分けからきっかけを見つけて、もっと(調子を)上げていかないと」。大前も「ホームでできる。しっかり勝ち点3を取って、次につなげていきたい」と誓った。前年王者から奪った4試合ぶりの勝ち点を、無駄にはしない。【前田和哉】



