<J1:清水1-1神戸>◇第14節◇17日◇アイスタ

 清水はホームで神戸と1対1で引き分けた。1点を追う後半21分、DFカルフィン・ヨンアピン(27)のロングスローから最後はMF杉山浩太(29)のダイビングヘッドが決まり同点とした。しかし、相手の倍以上となる17本のシュートを放ちながら、得点は主将の今季初ゴールだけだった。これで先月29日の鹿島戦から5戦勝ちなし。W杯による中断前最後のリーグ戦で課題が突きつけられた。

 清水サポーターの声援がため息に変わった。後半ロスタイム。好位置で獲得したFKをFWノバコビッチ(35)が外すと、試合終了のホイッスルが鳴った。今季最多17本のシュートを放ちながらも、得点は1点だけで引き分けに終わった。同点弾のMF杉山は「チャンスは十分作れていた。勝たなければいけない試合だった」と、今季初得点にも元気はなかった。

 勝ち越し点が遠かった。最大の強みである両サイドを起点に何度も神戸ゴールに迫ったが、肝心のクロスが味方に合わない。FW高木俊幸(22)は「ゴール前の動きが少なくて、(クロスを)上げる方も難しかったと思う。もっと入り方を考えていかないと」。

 言葉通り、ゴール前の工夫を欠いた。クロスに対して中央で待つだけで、ニアサイドに飛び込む選手もいない。191センチのFW長沢駿(25)の離脱前は分散されていたマークは、助っ人ストライカーに集中する。簡単にはじき返されるのも当然だった。

 この日、攻撃以外では攻守の切り替えも早く、序盤から圧倒的に主導権を握った。アフシン・ゴトビ監督(50)も「最後の部分を除いては献身的なプレーを見せてくれた。ハードワークをして主導権を握れていた」と一定の評価を与えた。リーグ戦は中断に入るが、中3日でナビスコ杯予選の東京戦を迎える。課題さえクリアできれば、予選突破も見えてくる。【前田和哉】