<J1:G大阪0-1名古屋>◇第20節◇16日◇万博

 名古屋FW川又堅碁(24)が移籍即初出場を果たしチームの8試合ぶりの白星に貢献した。後半16分から途中出場し、攻撃を活性化するためにピッチを走り回った川又は「久しぶりのゲームで勝てた。なんて言っていいか分からないくらいのうれしさを感じています」と感慨深げに話した。リーグ戦は新潟在籍中の名古屋戦(5月17日、デンカS)以来6試合ぶりだった。実戦からは遠ざかっていたが、ピッチに立てることがうれしかった。

 4-2-3-1の右MFの位置でプレー。初めての右サイドでの起用だったが「右サイドはサプライズでした。どこのポジションでも得点することはできると思う。求められているところで出来ないと試合には出られない」と、貪欲にゴールを目指した。

 視察した日本協会の原専務理事は「川又も30分出たし、これからよくなってくるんじゃないかな」。アギーレジャパン入りへ期待を寄せた。

 チームは8試合ぶりの勝利。勝ち点3を得て降格圏内から脱出し、14位に浮上した。西野監督は「ゴールへの意欲と推進力が強い」と期待してピッチへ送り出した。10年率いた古巣を相手に監督通算250勝目を手にした西野監督は「249勝目がいつだったか…。自分でもここで勝ちたかった」。新戦力を生かし、区切りの勝利に笑顔を見せた。【上田博志】