<J2:湘南1-1磐田>◇第28節◇24日◇BMWス

 磐田は首位湘南に引き分けた。リーグ戦では初めて3バック布陣で挑み、MF松井、DF駒野がベンチスタート。キャプテンマークはFW前田遼一(32)が巻いた。前半は相手の速いプレスでセカンドボールが拾えずほとんど好機がつくれないまま0-0。ハーフタイムでシャムスカ監督(48)は2列目右に、個人技で打開できるMFチンガ(23)を投入した。

 指揮官の采配は的中し後半2分、チンガが得意のドリブルで仕掛けシュート。相手DFに当たり、ボールはゴールに吸い込まれた。1チャンスをものにし、敵地で貴重な先制点を挙げた。だが、後半15分に相手のミドルで同点に追いつかれてしまう。終盤は相手の猛攻を受けたが3バックのDF坪内、森下、藤田が体を張り、右サイドの桜内も持ち味のスタミナを生かし90分走り続け、敵地で勝ち点1を手にした。シャムスカ監督(49)は「勝ち点3を求めていたが、この勝ち点1を無駄にせずやっていきたい」と話した。2位松本も引き分け、2位との勝ち点差は7のままとなった。【岩田千代巳】