<セリエA:ユベントス3-1ACミラン>◇7日◇トリノ
強烈な個性を持つはずの日本代表FW本田圭佑(28)が、低迷するACミランで埋没しかけている。7日の首位ユベントス戦にフル出場したが、見せ場なく完敗。かつて「自分の家」とまで言ったトップ下で起用されたが、守備に追われて輝けず8日付イタリア紙には「肉でも魚でもない」と、独特の表現で何の魅力もなかったと断じられた。
完敗した本田に対し、追い打ちをかけるようなフレーズだった。舞台の敵地トリノを本拠地とするトゥット・スポルト紙は8日付で、ミランの10番に「肉でも魚でもない」と寸評をつけた。採点は落第の4・5点。日本代表監督時代のオシム氏も使った表現。まったく味気ない、さえないといった意味のたとえだ。
アジア杯で敗退後、低迷するチームのため献身的に必死でプレーしているが埋没している。皮肉だがある意味、核心を突いた指摘だった。強烈な個性が売りの本田だけに、余計にキツいひと言となった。
主力のけがと出場停止、相手MFピルロのケアで定位置の右FWではなくトップ下に入った。同じく4・5点としたガゼッタ・デロ・スポルト紙には「日本的なやり方でピルロをマークするが、シェフにウエーターをやってくれと言うようなもの」と少し同情もされた。
ただ事態は深刻だ。システムは違ったが、右FWはこの冬加入したチェルチが優先されるようだ。従来の4-3-3で選手がそろえば、ベンチに追いやられそうな気配。試合後は取材エリアを通らなかったため真意は分からない。首位ユベントスとの勝ち点差は24まで開いた。このまま本田もミランも沈んでいくのだろうか…。【波平千種通信員】

