[ 2014年2月5日19時52分 ]

 ソチ冬季五輪フィギュアスケート男子で金メダルを目指す高橋大輔選手(27=関大大学院)は5日、今季の使用曲「ヴァイオリンのためのソナチネ」の作曲者が別人と判明したショートプログラム(SP)について、関大の公式サイトで音楽を変更しないことを明らかにした。

 高橋選手のマネジメント会社は「高橋ならびに関係者は本件を存じておりませんでした。今はオリンピック直前の大切な時期ですので、やるべきことに真摯(しんし)に取り組み、本番を迎えたいと思います」とコメントした。

 同五輪の小林芳子フィギュア監督は前代未聞の出来事としつつ「高橋はあの曲を気に入って選んだ。動揺したところもなく(五輪に向けた)準備のため、練習している。しっかりやっているので大丈夫」と影響を否定した。国際スケート連盟(ISU)には楽曲の情報を提出する際に作曲者の変更を伝えるという。

 高橋選手はシーズン前、広島市出身の被爆2世で両耳が聞こえない佐村河内守さんが作曲したとされた音楽について「弟子のバイオリニストのために書いた曲と聞いている。希望を感じる曲」と語っていた。