[ 2014年2月20日20時54分 ]女子SPで演技する浅田(AP)<ソチ五輪:フィギュアスケート>◇19日◇女子ショートプログラム(SP)

 前回銀メダルの浅田真央(23=中京大)が大きなミスでまさかの16位スタートとなった。

 最初のトリプルアクセルで転倒。後半のコンビネーションジャンプも2回転1つだけになるなどミスが続き、55・51点という信じられないような低い得点に終わった。

 五輪2連覇を狙うキム・ヨナ(韓国)が74・92点の今季世界最高点をマークし、首位発進。地元ロシアのソトニコワが2位に続いた。

 鈴木明子(邦和スポーツランド)は最初のジャンプにミスがあり、60・97点で8位。村上佳菜子(中京大)は3回転ジャンプが1回転になるなど55・60点で15位だった。

 SPの上位24人が20日(日本時間21日未明)のフリーに進んだ。<女子SP順位>1位キム・ヨナ(韓国)

 74・92点2位ソトニコワ(ロシア)

 74・64点3位コストナー(イタリア)

 74・12点4位ゴールド(米国)

 68・63点5位リプニツカヤ(ロシア)

 65・23点6位ワグナー(米国)

 65・21点7位エドムンズ(米国)

 61・04点8位鈴木明子(日本)

 60・97点15位村上佳菜子(日本)

 55・60点16位浅田真央(日本)

 55・51点【第5グループ】

 25番のリプニツカヤ(ロシア)は、3回転ルッツ-3回転トーループをきれいに決め、2回転半も成功。しかし後半の3回転フリップで転倒。回転も足りず、大きな減点となった。最後は高速スピンで地元ファンの大歓声を浴びた。65・23点には浮かない表情だった。

 26番のコストナー(イタリア)は冒頭の3回転フリップ-3回転トーループを成功。3回転ループも着氷し、大人の女性らしい美しさを見事に表現。後半の2回転半も決め、ほぼミスなく終えた。74・12点の自己ベストには思わず自ら拍手して喜んだ。

 27番ワグナー(米国)は最初の連続3回転がわずかに回転不足。3回転ループ、後半の2回転半は成功させ、ビールマンスピンで締めた。65・21点には笑顔だった。

 29番のソトニコワ(ロシア)は連続3回転をあざやかに決め、3回転フリップも成功。後半の2回転半を着氷すると笑顔もみせた。真っ赤な衣装のカルメンで地元観衆を魅了。大歓声の中で、自己ベストの74・64点が表示されると驚いた表情をみせた。

 30番の浅田真央(日本)は、勝負のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒。3回転フリップは着氷したものの、後半のコンビネーションジャンプは2回転1つだけになる大きなミス。演技後に笑顔はなく、55・51点の表示にも表情は変わらなかった。【第4グループ】