前田彩里(23=ダイハツ)がまさかの転倒も、日本人トップの3位、2時間22分48秒の好記録でゴールした。

 先頭集団で力走していた15キロの給水ポイントで他の選手と接触し、倒れた。すぐに起き上がって走り出したが、左膝をすりむき出血した。懸命に先頭集団に食らいついた。

 レースは、30地点でキルワ(バーレーン)がスパート。先頭に立った。2位はコノワロワ(ロシア)で、前田は日本人トップの3位で力走した。

 優勝のキルワは2時間22分8秒、2位コノワロワは2時間22分27秒だった。

 前田は佛教大卒業記念で出た昨年1月の大阪国際で、日本学生記録の2時間26分46秒を記録。昨春からロンドン五輪代表木崎が所属するダイハツに入社し、2度目のマラソンに備えた。

 前田は「(日本人トップ3位は)すごくうれしい。(転倒は)痛いなと思ったが、走れないほどではなかった。落ち着こうと思った」と笑顔で振り返った。