ノルディックスキー・ジャンプ女子の伊藤有希(31=土屋ホーム)が3日、都内でトークイベントを行った。

所属先の選手兼監督の葛西紀明(53)と一緒に登場。今季のビッグゲーム、来年2月開幕の世界選手権(スウェーデン)へ「個人の金メダルを持っていない。そこを目指していきたい」と目標を掲げた。

4大会連続で出場した2月のミラノ・コルティナ五輪ではノーマルヒル17位、ラージヒル14位だった。両親と弟が応援に駆けつけたなかでの4度目五輪だった。試合後に「最後に家族全員で五輪に出ることができてうれしかった」と涙ながらに語った。引退の可能性を思わせる発言だったが、イベント後の取材で「あれはちょっと言葉選びをミスした。『4回目で最終的に来れた』っていう…」と照れ笑いを浮かべた。「辞めると思いました?」とちゃめっ気たっぷりに言うと、隣にいた葛西から「みんな思ったと思うよ」と突っ込まれた。「まだ飛んでもいいですか?」と、現役続行をあらためて宣言した。

新しいことにも挑戦している。最近初めてボクシングを体験。ミットを打つ時の音が心地よく、「上半身と下半身の連動もあり、すごくいい全身のトレーニング」と楽しんでいる。「チャンスがあれば取り入れさせてもらいたい」と新たな練習メニューに組み込むことも考えている。

昨季は五輪後の3月のW杯オスロ大会で個人で優勝し、通算10勝目を挙げた。5月10日で32歳となる現在の日本女子ジャンプ界最年長選手は、今季も飛び続けてけん引する。【保坂果那】