2004年アテネ五輪陸上男子110メートル障害金メダリストで31歳の劉翔(中国)が7日、足の故障を理由に現役引退を表明した。短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」の自身の公式アカウントで声明を発表した。

 アテネ五輪でアジア選手として男子トラック種目で初の五輪金メダルを獲得し、国民的英雄となった。世界記録を樹立するなど08年北京五輪、12年ロンドン五輪でも大きな期待を背負ったが、ともに右アキレスけんの負傷で棄権した。手術の影響で2年以上、競技から離れていた。

 声明では「この2年余り、苦しいリハビリを続けて再出発を夢見てきた。まだ情熱は残っているが、私の足はもう高度な練習や試合に耐えることができない」と引退の理由を説明した。