女子5000メートルでゲンゼベ・ディババ(24=エチオピア)が14分21秒29の好タイムで優勝。第4戦米国ユージーン大会(5月30日)に続いてダイヤモンドリーグ2連勝を果たし、8月の北京世界陸上金メダル候補に躍り出た。

 姉のティルネシュ・ディババ(29=エチオピア)は五輪金メダル3個(※)と5000メートル世界記録(14分11秒15)を持つトラック長距離の女王だが、ゲンゼベは過去の世界陸上5000メートルで8位が2回と勝負弱かった。

 しかし昨年からダイヤモンドリーグで何度も優勝。残り1周などラスト勝負で圧倒的なスピードを見せる姉ティルネシュとは異なり、レース中盤以降で独走に持ち込むのが勝ちパターン。今大会でも3000メートル手前からトップを奪って2位に約100メートルもの大差をつけた。

 女子400メートル障害ではカリース・スペンサー(28=ジャマイカ)が54秒15の今季世界最高で、ダイヤモンドリーグ負けなしの3連勝を飾った。

 ◆今季の女子5000メートル 5月17日のダイヤモンドリーグ上海大会で14分14秒32(世界歴代3位)をマークしたアルマズ・アヤナ(23=エチオピア)が今季世界最高を持つが、安定感ではゲンゼベ・ディババが上回る。2月に室内世界記録の14分18秒86、ダイヤモンドリーグ・ユージーン大会で14分19秒76(世界歴代4位)、そして今回のオスロとすべてのレースで14分20秒前後をマークしている。

 現時点ではエチオピア勢が優勢だが、昨年のダイヤモンドリーグ・ツアーチャンピオンのメルシー・チェロノ(24=ケニア)らケニア勢が調子を上げてくれば、他の長距離種目同様エチオピア対ケニアの対決になるだろう。

 日本勢では昨年15分14秒96で走った鈴木亜由子(23=日本郵政グループ)ら3人が、北京世界陸上標準記録を破っている。

※2008年北京五輪5000メートル&1万メートル、2012年ロンドン五輪1万メートル