来年のリオデジャネイロ五輪に向けた女子日本代表の国内選考会開幕戦、さいたま国際マラソンの終了後、日本陸連が記者会見を行った。

 地元埼玉出身の吉田香織(34=ランナーズパルス)が終盤に追い上げて2時間28分43秒の日本人最上位となる2位でゴールしたが、酒井勝充強化副委員長(55)は「日本選手はもうちょっとついてほしかった」と感想を述べた。遅いペースでレースは進み、ペースメーカーが外れた30キロからが勝負の展開になったが、優勝したバイッサ(エチオピア)を追走する選手はいなかった。吉田は30キロ以降で約3分離されていた。

 日本陸連が設定したリオ五輪の設定記録(2時間22分30秒)を狙うことが選考レースでは重要視される。今後は来年の大阪国際女子マラソン、名古屋ウィメンズマラソンが対象となるが、同副委員長は「30キロ以降でどうやって走るかを課題として頭に入れて取り組んでほしい」とリオ五輪を狙う選手に注文した。