東洋大のエースとして箱根駅伝で活躍した4年の主将服部勇馬にとっては、苦い初マラソンとなった。

 中盤以降、2番手集団から抜けだし、終盤にかけて日本人トップとして快走し、沿道の声援に右手を掲げてこたえる余裕も見せていたが、次第にスタミナが切れ最後は青学大の下田(2年)、一色(3年)に抜かれ、2時間11分46秒でフィニッシュ。

 終盤35キロの給水ポイントでは「村山さんが僕のを取っちゃって、ポカリ飲んでました」と、苦笑いを見せた。

 残り5キロから苦しくなったと言い「ラスト2キロは何とかゴールするような形になりました。お尻、ハムストリングに来て、38キロからは前ももにも疲れが来ました。マラソンの難しさを感じました」と、終盤の疲労に苦しんだことを明かした。

 箱根駅伝ではエースとして2区を任され、大学陸上界を代表する将来の有望選手だが、初マラソンでは多くの教訓を得た様子。「スタートラインに立つことを目標にやってきました。(外国人選手は)次元が違いました」。

 最後の場面では大学生に抜かれただけに「同じ大学生に負けたのは恥ずかしいことです。負けてはいけないメンバーに負けた。情けないという気持ちです。学年も年齢も下に負けたんで…、はい」と、屈辱をかみしめていた。