日本陸連は17日、都内で理事会を行いリオデジャネイロ五輪の男女マラソンの日本代表選手6人を発表した。いずれも五輪のマラソンは初出場になる。男子は佐々木悟(30=旭化成)、北島寿典(31=安川電機)、石川末広(36=ホンダ)の3選手。女子は伊藤舞(31=大塚製薬)、福士加代子(33=ワコール)、田中智美(28=第一生命)。

 代表6人の略歴は次のとおり。

 ◆伊藤舞(いとう・まい)1984年(昭59)5月23日、奈良県生まれ。京都橘高で陸上を始め、京産大4年で日本インカレ1万メートル優勝。デンソーを経て大塚製薬入り。世界選手権は11年大邱大会で22位、昨年3月名古屋ウィメンズで3年ぶりに自己記録を更新する2時間24分42秒の4位。同年8月の世界選手権北京大会で日本人最高の7位入賞を果たしリオ五輪に内定した。156センチ、40キロ。

 ◆福士加代子(ふくし・かよこ)1982年(昭57)3月25日、青森・板柳町生まれ。板柳中でソフトボール、五所川原工高で陸上を始める。00年ワコール(京都)に入社。トラック種目で04年アテネから3大会連続五輪出場(12年ロンドンは1万メートル10位など)。13年世界選手権モスクワ大会はマラソン銅メダル。リオ五輪代表選考を兼ねた今年1月の大阪国際女子マラソンで日本歴代7位となる2時間22分17秒で独走優勝。4大会連続五輪は日本女子陸上初。160センチ、45キロ。

 ◆田中智美(たなか・ともみ)1988年(昭63)1月25日、千葉県成田市生まれ。千葉英和高から玉川大。大学時代は全日本大学女子駅伝などで活躍。10年に第一生命入社。12年世界ハーフマラソン8位。初マラソンの14年名古屋ウィメンズでは2時間26分5秒で5位。リオ五輪代表選考を兼ねた今年3月の名古屋ウィメンズで五輪選考会初の1秒差の激闘を制し、自己ベストの2時間23分19秒の2位で日本人トップに。趣味はカメラと抹茶フード探し。154センチ、40キロ。

 ◆佐々木悟(ささき・さとる)1985年(昭60)10月16日、秋田県生まれ。中学まではソフトテニス部。秋田工高で陸上を始めて大東大-旭化成。大東大では1年から4年連続で箱根駅伝に出場。12年春から旭化成の主将就任。日本陸連の14年度マラソンナショナルチームメンバー。リオ五輪代表選考を兼ねた昨年12月の福岡国際マラソンで2時間8分56秒をマークして日本勢トップの3位に入った。171センチ、56キロ。

 ◆北島寿典(きたじま・ひさのり)1984(昭59)年10月16日、群馬県出身。小学校はサッカー部、中学校は水泳部に所属。群馬・中央高で陸上競技を本格的に始める。東洋大4年時に箱根駅伝8区で区間賞を獲得。昨年2月の延岡西日本でマラソンデビューし、2時間12分28秒で優勝。同年8月のシドニーマラソンも2時間12分44秒で制した。リオ五輪代表選考を兼ねた今年3月のびわ湖毎日マラソンで2時間9分16秒をマークし日本勢最高の2位に入った。170センチ、55キロ。

 ◆石川末広(いしかわ・すえひろ)1979年(昭54)9月27日、三重県出身。稲生高校(三重)から東洋大学を経てHondaへ。09年世界クロスカントリー選手権に日本代表として出場した。リオ五輪代表選考を兼ねた今年3月のびわ湖毎日マラソンで2時間9分25秒で4位、日本勢2位となった。36歳11か月での五輪マラソン出場は、96年アトランタ大会の谷口浩美(36歳3カ月)を超え、日本人男子最年長となる。