日本陸連は2日、4年後の東京五輪に向けた強化委員会のメンバーを発表した。これまで短距離部、マラソン部などブロック制を敷いていたが組織を種目ごとに細分化。東京五輪での有望度に合わせて、上から「ゴールドターゲット」「メダルターゲット」「TOP8ターゲット」「ワールドチャレンジ」と階層を作った。「ワールドチャレンジ」以外にオリンピック強化コーチを配置。伊東強化委員長は「世界の水準を考えるとブロック単位でやる余裕はない」。より緻密な予算配分で強化を狙う。金を狙う400メートルリレーは苅部俊二氏(法大)が、男女競歩は今村文男氏(富士通)が、リオ五輪での部長職からオリンピック強化コーチに“留任”した。

 長距離・マラソンは、強化戦略プロジェクトリーダーに瀬古利彦氏(DeNA)を配置。尾県専務理事は「瀬古さんには大きな方針、目標を示してもらう」。部門を統括するディレクターに河野匡氏(大塚製薬)、かつての部長職にあたるオリンピック強化コーチに男子は坂口泰氏(中国電力)が、女子は山下佐知子氏(第一生命)が就任した。