ダークホース出現! 陸上の世界選手権(来年8月・ロンドン)の代表選考会を兼ねた福岡国際マラソン(平和台陸上競技場発着、日刊スポーツ新聞社後援)は今日4日、号砲が鳴る。一般参加の山岸宏貴(25=GMO)が絶好調だ。「早い40キロ走の代わり」と調整で走った大阪シティマラソン(10月30日)では2時間12分59秒。自己ベストは2時間12分27秒ながら「目標は2時間10分切り。日本人トップ」と言い切り、GMO花田監督も「普通に走れば(2時間)10分は切れる」と太鼓判を押した。

 00年以降、日本代表選考を兼ねた福岡国際の8大会で、2時間10分以内だったのは延べ14人。世界選手権代表には、07年大阪大会を体調不良で辞退した奥谷も含め、11人が代表入り。山岸は目標クリアなら、世界への道が見えてくる。高田北城高(新潟)時代は部員不足で駅伝に出場できなかった。上武大では箱根に3度出場し、すべて区間2桁順位。光の当たらなかった男が一気に成り上がる。