青学大が3連覇&大学駅伝3冠に王手をかけた。湘南の海岸線を走る3区で、秋山雄飛(4年)が1時間3分3秒と2年連続の区間賞でトップに立つと勢いに乗る。「山の神」不在の5区での貯金を確保し、5時間33分45秒と、2位早大に33秒差をつけ、3年連続の往路優勝を飾った。

 作戦名は3連覇と大学駅伝3冠の「3」と、原監督自身の箱根出場回数の「9」に、周囲の人々への感謝の意も込め「サンキュー大作戦」。同監督は「サンキュー指数は39%から93%に上がった。(復路のゴールの)大手町で139%になる」と、快挙に確信を持った。

 唯一の不安材料だった秋山が3区で、昨年まで「山の神」だった神野大地(現コニカミノルタ)から「湘南の神」と認められる好走で区間賞。2位早大には33秒差をつけた。1年の鈴木のケガ、直前まで不調だった秋山、山の神不在…。往路優勝を逃すことも覚悟していただけに、原監督は「1位と4分以上開くと自力はない。2分以内なら、よし頑張るぞ。1分以内ならやれるなと。それが33秒の差をつけた。落ち着いてレースができる」と続けた。

 復路スタートの山下りの6区。昨年も好走した小野田(2年)が控える。「6区で1分以上の差をつけたい」と原監督。V3&3冠、そして往路、復路を制しての3連覇は70年ぶりの快挙になる。「サンキュー! まだ早いですか。フライングですね」と自信をあふれさせた。