陸上女子短距離の福島千里(28)が20日、プロに転向した。07年から在籍した北海道ハイテクAC(アスリートクラブ)を退部し、北海道ハイテクノロジー専門学校の職員を退職したことがこの日、同社から発表された。

 福島は、同社を通じて「ハイテクACでの10年間たくさんのご支援ご声援をいただいて、競技生活を送れたこと、とても幸せでした。心より感謝申し上げます。2020年東京オリンピックに向けて競技力の向上はもちろん、引き続き日本人女子初となる10秒台を目標にして、より一層努力してまいります。今後の活動を通じて、たくさんの方々に陸上競技の魅力を伝えていけたらと思います」とコメントを発表した。

 またスポーツマネジメント会社「ファーストトラック」(本社・東京都中野区)はこの日、福島とマネジメント契約を締結したことを発表した。同社は、福島について「日本女子史上初となる10秒台(100メートル)という夢に向け、2020東京五輪をキャリアの集大成として新たな挑戦に乗り出します」とした。福島は今後、個人スポンサーを募るプロとして活動する。

 なお同社は、ノルディックスキー複合で14年ソチ五輪銀メダリストの渡部暁斗(28=北野建設)とのマネジメント契約も発表した。また女子マラソンの15年世界選手権日本代表の前田彩里(25=ダイハツ)、自転車の15年全日本マウンテンバイク選手権ダウンヒル優勝の永田隼也(28)とも契約を結んだ。