リオデジャネイロ五輪の陸上男子400メートルリレー銀メダリストの飯塚翔太(25=ミズノ)が10日、米ロサンゼルスでの合宿から成田空港着の航空機で帰国した。

 トレーニングセンターを紹介してもらい、筋力、スピード、フォームなどを細かく分析してもらったという。その中で飛躍のヒントを発見した。「スタートで左の接地の1歩目をもう20センチ前についた方が走りの効率がいい」とのデータがあった。もともと185センチの長身ながら、ストライドが小さいことが課題だった。今後はスタートから大きく1歩を踏み出し、ストライドを大きくする意識を高めていく。また「ストライドが1センチ伸びれば20秒を切れる」と言う。1センチにこだわって、日本人では前人未到の200メートル19秒台を出す模索を続ける。

 現地では銀メダリストとして、米国の学生からサインを求められたこともあったという。国内ではサインを書くことはあっても、今まで海外ではなかった。「本当にこれからも頑張りたいなと思いました。世界中でサインを求められる選手になりたい」と笑った。

 11日は静岡市内で実技指導イベント「ミズノビクトリークリニック」に参加。12日からリオデジャネイロ五輪男子200メートル代表の藤光謙司(30=ゼンリン)、14年仁川アジア大会男子200メートル代表の原翔太(24=スズキ浜松AC)との米ハワイ合宿に出発する。