陸上の世界選手権(8月、ロンドン)の代表選考を兼ねた名古屋ウィメンズマラソンの有力選手会見が10日、名古屋市内で行われた。

 前回大会4位の清田真央(23=スズキ浜松AC)は2時間22分30秒を目標に掲げ「キルワ選手のペースについていき、最後の最後まで粘りたい」と、リオ五輪銀メダリストに勝負を挑むことを誓った。ハーフと30キロ地点をポイントに挙げて「焦らず、冷静にいられるようにしたい」と語った。

 同5位の岩出玲亜(22=ノーリツ)は「コンディションは問題ないです。日本人トップでゴールしたい」と話した。1月中旬に人生初という貧血になったという。それ以降は「今までの3倍ご飯を食べました」と笑顔。この日も会見前に、力うどん、チャーハン、シロノワール(デニッシュパンの上にソフトクリームなどが乗るデザート)を食べたと明かし、森岡芳彦監督を「そんなに食べたの!?」と驚かせていた。

 号砲は12日。現時点で世界選手権代表に有力なのは、大阪国際で2時間24分22秒で優勝した重友梨佐(29=天満屋)のみ。事実上、残り2枠は誰も候補がいない状況。最後の選考レースだけに注目が集まる。