陸上男子100メートルで日本人初の9秒台突入を期待される桐生祥秀(東洋大)と山県亮太(セイコーホールディングス)が21日、オーストラリア合宿から成田空港に帰国し、11日の競技会で10秒04をマークした桐生は「いいスピード練習ができた。最高スピードも例年より出ていた。いい感じ」と振り返った。

 同じ競技会で10秒06を出した山県も「去年よりトップスピードが上がっている」と手応えを口にした。オーストラリアでは東洋大の合宿に部分的に参加した。

 桐生は特に中盤から後半にかけての走りに手応えを感じていると言う。国内初戦は4月下旬の出雲大会の予定で「まだ練習段階。8月に合わせていきたい」と世界選手権を見据えた。東洋大の土江寛裕コーチも「走りそのものが安定して、ストライドが大きくなっている印象がある」と評価した。