8月の世界選手権(ロンドン)代表の最終選考会を兼ねた日本選手権50キロ競歩(石川)を翌日に控えた15日、石川・輪島市内で有力選手が会見を行った。

 リオデジャネイロ五輪銅メダルの荒井広宙(35=自衛隊)は「タイムより勝負重視でやっていきたい」と語った。15年の世界選手権銅メダルの谷井孝行(34=自衛隊)も「世界選手権の代表権獲得を目標にレースを進めたい」と意気込んだ。森岡紘一朗(32=富士通)は「厳しいレースになると思いますが、自分の力を最大限に発揮したい」と話した。

 日本陸連の派遣設定記録3時間44分38秒を切り、優勝すれば世界選手権の代表に内定する。最大3枠のうち小林快(24=ビックカメラ)が昨年10月の全日本50キロ競歩で内定を決めている。

 同種目は東京五輪で除外対象だったが、13日の国際陸連の会議で存続が決まった。ただ東京五輪以降は未定。荒井は危機感をにじませながら「認知度が低い。結果を出してアピールするだけでなく、魅力、情報を発信していかないといけない」と話した。