陸上男子400メートル障害の日本記録保持者、為末大(32)が25日、自らの復活した姿で被災地に勇気を与える考えを明かした。練習拠点の米サンディエゴへ出発する成田空港で「日本代表という思いが強い。世界に挑み、メッセージを発信したい」。08年の北京五輪後は故障もあって大会出場はないが、「苦しい時こそスポーツが必要。要望があれば日本国内どこでも走る」とも宣言。4月に石川県内の地方レースに参加すると表明した。

 一方で為末が呼びかけた「チーム・ジャパン」の義援金は既に2000万円を大きく上回った。今後も競技の垣根を越えてアスリート同士が結束し、被災地でスポーツを通じた交流なども行う考えという。