<陸上:ゴールデンスパイク>◇31日◇チェコ・オストラバ

 今季2戦目のレースを終えたウサイン・ボルト(ジャマイカ)に笑顔は少なかった。またもスタートで出遅れ、前半にリードを許した。後半は持ち味の大きなストライドで先行したマリングス(ジャマイカ)らを抜き去ったが、タイムは26日のローマでの今季初戦と同じ9秒91だった。「悪くないが、もっといいタイムも出せたはず」と歯切れが悪かった。

 昨年はアキレスけんと腰のけがで8月でシーズンを切り上げた。今季は一回り、筋肉が増えた姿で登場してきたが「約9カ月も実戦を離れていたことを理解してほしい。本調子になるにはあと2、3レースが必要だ」と理解を求めた。

 次は6月9日のビスレーゲームズ(オスロ)に出場する。「オスロのレース後はジャマイカに戻って、スタートの改善に集中したい。7月ごろには本来の自分を見せることができると思う」と話し、今夏の世界選手権(大邱=韓国)に向けて立て直しを図る。