<陸上:日本選手権混成競技>◇初日◇4日◇神奈川・等々力陸上競技場

 男子10種競技は、中村明彦(中京大)が4019点でトップに躍り出た。得意の走力を生かして100メートルを10秒81で903点、400メートルを47秒76で921点を獲得。前半の5種目で唯一の4000点超えを記録した。中村は「僕は初日が得意。ここでトップに立っておかないと厳しい。2日目は苦手の投てき種目もあるので、何とか粘りたい」。2位には昨年アジア大会4位の右代啓祐(スズキ浜松AC)が3955点で付け、後半の5種目での逆転を狙う。

 女子7種競技は、日本選手権初出場となる桐山智衣(中京大)が3211点で首位に立った。「私は挑戦者。周りは先輩たちばかりだけど、気持ちで負けないようにしたい」と意気込んだ。前人未到の大会10連覇を狙うベテランの中田有紀(日本保育サービス)は、3049点で5位で前半の4種目を折り返した。

 なお、同大会は今夏の世界選手権代表選手の選考会となっている。