<陸上:日本選手権混成競技>◇最終日◇5日◇神奈川・川崎市等々力陸上競技場

 女子7種競技は桐山智衣(19=中京大)が5445点で優勝。中田有紀(34=日本保育サービス)の10連勝を阻んだ。初日でトップに立った桐山は2日目も最初の走り幅跳びで全体トップの5メートル88でリードを広げる快調な出だし。やり投げ、800メートルと、中田や2位となった竹原史恵(23=筑波大)らに差を詰められたがしのぎきった。桐山は「800メートルをゴールするまで、勝てるかもしれないという気持ちはいっさいありませんでした」と言った後で「ちょっとは計算していましたが」と笑顔で振り返った。

 174センチの長身で手脚の長い体形。中京大の本田陽コーチは「長期的に取り組めば(日本人初の)6000点も可能性はある」と期待を寄せる。来月のアジア選手権代表に選ばれるのは確実。初の日本代表に桐山は「ここまで来たら日本代表の名に恥じないよう、一生懸命競技して、少しでも恩返しをしたい」と決意を語った。