<陸上:日本選手権>◇2日目◇11日◇埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場

 女子やり投げは、宮下梨沙(27=大体大TC)が60メートル08の大投てきを見せ、大会初優勝を飾った。2位で迎えた最後の6投目。「自分でもどう投げたか覚えていない」という通り、無我夢中で投げたやりは、60メートルのラインに向かって一直線。「60メートルを超えたんじゃないか?」という周囲の声に、力強く手をたたき会心の笑顔を見せた。

 日本記録保持者の海老原有希(スズキ浜松AC)を破る、会心の勝利。今夏の世界選手権の参加標準B記録(59メートル)もクリアし、大舞台への出場も有力になった。昨年までは55メートル08が自己ベストだったが、この1年で記録がメキメキ上昇。「世界で勝負したいという気持ちが沸いています。もう1段、上でやりたい」と目を輝かせていた。