<陸上:全日本実業団対抗>◇初日◇23日◇徳島県鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム

 男子1万メートルは上位を日本の実業団に在籍する外国勢が独占し、日本人トップは28分01秒31で8位の深津卓也(23=旭化成)だった。外国勢には7000メートル手前で引き離されたが、宇賀地強(24=コニカミノルタ)と一緒に前を追うことをあきらめず、その結果、ロンドン五輪B標準の28分05秒00を突破した。深津と宇賀地、そして今年のニューイヤー駅伝3区区間賞の高林祐介(24=トヨタ自動車)は駒大で同期だったトリオで、卒業後に1万メートルで27分台をマークするなど順調に成長している。「3人の中では宇賀地が五輪A標準を破っているし、7月のアジア選手権にも出場して1歩リードしている。でも、僕もA標準を切ってロンドン五輪に選ばれるように頑張りたい」と深津。箱根駅伝を沸かせた駒大トリオが、活躍の場を世界にうつそうとしている。