<陸上:全国都道府県対抗男子駅伝>◇22日◇広島・平和記念公園前発着(7区間=48キロ)

 兵庫のアンカー竹沢健介(25=エスビー食品)が26秒差を逆転して、2年ぶり4度目の優勝を果たした。「タイム差は意識せず、自分の走り、自分のペースでいこうと思った。今年は大切な試合が続きますし、いいステップにできれば」と喜んだ。

 テレビを通じて、伝えたいものがあった。昨年12月、友人ら10人以上でマイクロバスを貸し切り、1泊2日で東日本大震災の被災地へ行った。岩手・大船渡や宮城・仙台などで「53棟と23棟」の仮設住宅を訪問。米などの食料を配り、子どもたちにはクリスマスプレゼントを贈ったという。

 幼少時には阪神・淡路大震災を経験しただけに「想像以上に過酷な状況だった。そういうところの人へ力を与えると言うのもおかしいけど、頑張ってるなと思ってもらえたら」と神妙に話していた。