「皇帝」が6年ぶりに日本を走る。東京マラソン(2月26日)を控えた24日、都内で出場選手による記者会見が行われた。ロンドン五輪男子日本代表の選考会も兼ねる大会だが、もう一つの注目は外国招待選手として走るハイレ・ゲブレシラシエ(38=エチオピア)。五輪では96アトランタ大会、00年シドニー大会で1万メートルを連覇。さらに室内の2000メートルからマラソンまでのすべての距離で世界新記録を樹立している、生ける伝説だ。昨年は大会3週間前の練習中に転倒し、やむなく出場を断念。今大会が、優勝した06年福岡国際マラソン以来の日本でのレースになる。

 注目の会見では「去年は申し訳ありませんでした」と謝罪。「今回はこの1カ月間、特に注意して練習してきました。マラソンが伝統になっている日本で走れるのは光栄。日曜日も天候がよければ素晴らしい記録が出るでしょう」と続けた。自身5度目の五輪出場へ向けて2時間4分台の記録が必要な状況でもあり、「ビッグチャレンジだが、不可能ではない」と自信もみせた。