<陸上:兵庫リレーカーニバル>◇最終日◇22日◇神戸ユニバー記念競技場

 ママは強いぞ!

 女子走り高跳びは、35歳の福本幸(甲南学園AC)が1メートル80で制した。1メートル74、1メートル80を1発でクリア。1メートル85を3度失敗しての優勝に「五輪のB標準(1メートル92)は跳ばなきゃと思っていたのに、慎重さに欠けました。過信があった」と反省しきりだった。

 大阪の中学教師だった04年アテネ五輪は、B標準をクリアしていたが出場できなかった。08年北京五輪は選考会の日本選手権を制しながら標準記録を突破できず。10年6月の出産を機に、「憧れの職業だった」先生を辞め、母校の職員として五輪出場を目指している。

 この日のスタンドには1歳の愛娘・光玖ちゃんの姿があった。「陣痛の時はインターバル走が浮かびましたね。出産して、女性が強くなるとはこういうことか、と思いました。娘もいろいろと我慢しているので、ぜひオリンピックでの姿を見せたいです」と力を込めていた。