<陸上:カージナル招待>◇29日◇サンフランシスコ近郊パロアルト・スタンフォード大

 男子1万メートルの村沢明伸(東海大)は日本選手トップの力走だったが、五輪出場に向け「標準記録Aを切ることが目標だった」とタイムには落胆を隠せなかった。

 長野・佐久長聖高時代から有望視され、箱根駅伝でも活躍した逸材。体調も万全だったという。だが、後半に上位選手がギアを一段上げた際に終盤の息切れを危ぶんで自重。「気持ちで引いてしまった」と悔しさを募らせた。

 海外レースで好タイムを出して代表争いで優位に立つ目算が狂い、6月の日本選手権は「優勝するしかない」と切迫感を募らせた。