ぎふ清流国体がまもなく開催される。陸上は10月5~9日の日程(岐阜市・長良川競技場)で、ロンドン五輪代表が20人以上出場するだけに見どころは盛りだくさんだ。多くの種目で五輪代表同士の熱戦が予想される。

 男子やり投げは、ディーン元気(20=早大)と村上幸史(32=スズキ浜松AC)がエントリーした。6月の日本選手権ではディーンが84メートル03で日本歴代2位、村上が83メートル95の日本歴代3位と国際レベル級のバトルで投げ合いを演じた。

 ロンドン五輪はディーンが決勝進出を果たし10位。村上が予選落ちと明暗が分かれた。五輪後の初対決となる今大会はシーズン終盤となるだけに自己新までは期待できないだろうが、80メートル超のビッグアーチに期待したい。

 女子100メートルは、日本記録(11秒21)保持者の福島千里(24=北海道ハイテクAC)が本命だが、ロンドンでは本来の走りができずに予選で敗退した。

 福島の調子次第では市川華菜(21=中京大)と接戦になる可能性もある。市川はロンドン五輪で、4×100mリレーの第2走者を務めた。帰国後の日本インカレで3冠を獲得するなど絶好調をキープしている。「美人スプリンター市川vs女王福島」。熱き女のバトルに注目が集まる。

 少年種目となるため福島、市川とスタートラインに立つことはないものの、戦後最年少で陸上五輪代表となった土井杏南(17=埼玉栄高)も出場する。自身が5月にマークした11秒43の高校記録更新も期待される。