<岐阜国体:陸上>◇8日目◇6日◇岐阜長良川競技場

 少年女子Aハンマー投げで勝山眸美(進修館高3年)が56メートル46の高校新記録で優勝した。「スイングからターンへの入りがうまくでき、ターンからフィニッシュまでしっかりと決めることができました」。インターハイでは実施されない“マイナー種目”だが、約2年前に競技を見た際、ハートをわしづかみにされた。「見た瞬間にやりたいと思いました。一目ぼれでしたね」。勝山には、ハンマー投げで投てきするイメージが、すでに沸いていたのかも知れない。

 161センチと投てき選手としては日本人のなかでも小柄なほうだが、それを補う回転スピードがある。室伏広治同様、スピードが身についていれば、年齢とともに円熟味を増すと言われるパワーと技術が加味され、記録を伸ばしやすくなる。

 「(ハンマー投げは)世界に通じる種目だと思っています」。

 小柄な勝山だが、着実に成長しており、五輪や世界陸上の大舞台で大柄な外国人選手たちに割って入る期待感も高まるばかりだ。