<ちばアクアラインマラソン>◇21日◇千葉・木更津市塩浜公園前~海ほたる~木更津市役所

 埼玉県庁の「公務員ランナー」川内優輝(25)が、2時間17分48秒で初代王者に輝いた。5キロすぎから独走し、気温26度まで上昇したアクアラインをぶっちぎり、リードは広がるばかり。2位以下に10分以上もの差をつけた。

 ただ、暑さに加え、前半のオーバーペースとスペシャルドリンクを置かずに走ったことで、40キロ付近から、ふらふらの状態でゴール。川内は「ひとことで言うと天国と地獄。アクアラインでうれしくなってハッスルした。34キロの坂を乗り越え、38キロの坂、40キロの坂を過ぎたらもう苦しくなった。思考回路がおかしくなった。足を止めたら、棄権していたと思う」。

 川内はこれで今年のフルマラソンを7戦し、何と4勝目。50キロで争う隠岐の島ウルトラマソンの優勝も含めれば、8カ月間で8戦5勝という離れ業だ。「一線級のレースではありませんが、東京で負けて以来、勝つことにこだわっています」と胸を張った。

 また、お笑い芸人で「カンボジア人」の猫ひろしは、2時間35分52秒の7位と健闘。それでも16年リオ五輪に向け「こんなんじゃあ4年後は走れない」と表情は険しかった。