陸上界はロードシーズン真っ盛り。世界陸上選考会の横浜国際女子マラソンが11月18日に行われる。

 横浜国際女子マラソンは、前身の東京国際女子マラソンから場所を移し、4回目の開催となる。来年の世界選手権モスクワ大会の選考競技会国内第2戦。8月の北海道マラソンには有力選手出場がなかったため、実質的な第1戦といえる。日本陸連が定めた2時間23分59秒の派遣設定記録以内のタイムで日本人1位となれば代表に自動的に決定する。

 ともに2時間24分台の記録を持つ赤羽有紀子(33=ホクレン)と中里麗美(24=ダイハツ)の対決が注目される。赤羽は昨夏のテグ世界陸上で5位と五輪内定条件のメダルに一番近かったが、再挑戦の形となった3月の名古屋ウィメンズマラソンで8位と敗れて代表に選ばれなかった。

 中里も世界陸上10位に続いて名古屋に出場したが、尾崎好美(31=第一生命)に競り負けて日本人2位(全体3位)。2人ともロンドン五輪を逃した悔しさは大きく、その分モスクワ世界陸上へ懸ける思いは強い。

 やはりテグ世界陸上代表だった伊藤舞(28=大塚製薬)、09年東京マラソン優勝の那須川瑞穂(32=ユニバーサルエンターテインメント)、北京五輪トラック代表にあと一歩と迫った松岡範子(33=セカンドウィンドAC)らが2強に続く存在。

 外国勢では2時間21分30秒の記録を持つリディア・チェロメイ(35=ケニア)が参加選手中最高タイムを持つ。また、ハリケーン被災のため中止となったニューヨークシティ・マラソンに出場予定だった選手が5人参加する。そのうちの1人、2時間22分56秒の記録を持つエレナ・プロコプツカ(36=ラトビア)がチェロメイと並ぶ優勝候補だ。【11月後半の主な陸上競技大会】11月18日:横浜国際女子マラソン(山下公園発着)11月18日:中部実業団対抗駅伝(愛知県田原市)11月18日:北陸実業団対抗駅伝(愛知県田原市)11月18日:関西実業団対抗駅伝(和歌山県田辺市)11月18日:中国実業団駅伝(広島県世羅町)11月23日:国際千葉駅伝(千葉市)11月23日:九州実業団駅伝(福岡市~北九州市)