第89回東京箱根間往復大学駅伝(来年1月2、3日)に、2大会連続54度目の出場を果たす順大が、号砲までちょうど1週間に迫った26日、千葉・佐倉市内の「さくらキャンパス」で報道陣の公開取材に応じた。

 4連覇含む過去11度優勝を誇る古豪も、最近は新興勢力に押され気味。前回は予選会最下位通過で2大会ぶりの出場となった。今年のその本戦では「復路の順大」の代名詞通り、往路13位から巻き返し7位でゴール。総合優勝した83回大会以来となる5大会ぶりのシード権を獲得した。

 その時のメンバー10人中9人が残り、戦力は充実。エースの田中秀幸(4年)は「1区の流れを大切に3区につなぎたい」と“花の2区宣言”をすれば、負けじと主将の大池達也(4年)も「いい状態ならエースの田中だけど、自分も主将として主要区間を走りたい。2区は重要。チームを安心させたい」と出馬表明。前回、ルーキーでシード権獲得に貢献した2年生トリオも満を持すなど目標の「総合3位」に向けて、伝統の力でまい進する。