五輪金メダリストのカール・ルイス氏(51)ら米国の陸上競技元スター選手3人が24日、東日本大震災の被災地、宮城県石巻市を訪れ、岩手、宮城、福島3県の中高生ら約70人に短距離走などの基本を直接指導した。

 3人はルイス氏のほか、陸上男子三段跳びの元世界記録保持者ウィリー・バンクス氏(57)、陸上男子走り幅跳びの世界記録保持者マイク・パウエル氏(49)。

 ルイス氏らはこの日、津波被害に遭った石巻市門脇地区で献花後、市内の大学の競技場で中高生らを指導。ルイス氏が短距離走、バンクス氏が三段跳び、パウエル氏が走り幅跳びの講師となり、やや緊張気味の中高生らに丁寧に教えていた。

 ルイス氏は参加者に「強い精神力で逆境を乗り越えて」とエールを送っていた。