日本陸連は25日、都内で理事会を開き、8月の世界陸上モスクワ大会に出場する男女マラソン、男女競歩の代表を決定。その後の記者会見で、代表選手15人を発表した。

 男子マラソンの川内優輝(26=埼玉県庁)は、2大会連続の代表。内定こそ出ていなかったが、2月の別府大分毎日マラソンで優勝し当確。既にモスクワに向けての準備を着々と進めているが「身が引き締まる思いです。責務を果たし、前回果たせなかった入賞を目指します。これからが本当の勝負」と神妙な表情で語った。

 記者会見場が、定時制事務職員として勤務する埼玉県立春日部高校で、会場内に校長はじめ“上司”がズラリと並ぶとあり、いつもの笑いを交えた「ランナー川内」の姿はなし。終始、緊張の面持ちで「市民ランナー的な走りでも世界に十分、通用することを見せたい」と話した。