日本陸連は1日、東京・渋谷のホテルで、フランス陸連とのパートナー協定を締結した。調印式には、日本陸連の河野洋平会長(76)とフランス陸連のピエール・バイス副会長(66)が出席し、記者会見した。

 今夏のモスクワ、2年後に行われる北京の両世界選手権や、3年後のリオデジャネイロ五輪に向け、ジュニア世代の強化や育成を図り、双方を拠点にした合宿や遠征などで協力態勢を敷く。また日本のマラソン、フランスの棒高跳びや短距離など、得意分野での種目別合宿なども行う。

 バイス副会長は「高いレベルにあるマラソンなど、日本から学ぶことは多くある。定期的に交流を続け、吸収し合いたい」と狙いを語った。

 4月29日に10秒01を出した男子100メートルの桐生祥秀(17=洛南高3年)の情報も入手しており「日本に10秒01で走った桐生選手ら、期待の選手が多い」と話した。河野会長は協定締結について「技術、情報交換で双方にメリットがある。ともに競い合う気持ちで」と期待した。